2012年、母は初めてスイスを訪れて以来、すっかりスイスの虜になりました。そんな母の姿をそばで見続けるうちに、私も「いつか行ってみたい」と密かに思うようになりました。その気持ちを母に伝えると、夢が現実となり、千葉さんの「スイス・エンガディンのんびりフラワーハイキングと秘境巡り11日間」のツアーに、母娘で初めて参加することになりました。
旅の日程は、2025年7月9日〜7月19日。スイス東部エンガディン地方の山の町「ポントレジーナ」に5連泊し、高山植物が咲き乱れる花畑の「FEX谷」に1泊、そして“天国の入口”と称される「ソーリオ」に2連泊しました。天候を見ながら、千葉さんおすすめのコースを案内していただきました。
7月11日(1日目)
コルヴァッチ展望台へ。標高3000mを超えるアルプスの雄大な眺望に圧倒されました。再度ゴンドラに乗り、中間駅からスールレーユ峠を往復。ピッツロゼック、ピッツ・ベルニナを眺めながらのピクニックランチは最高でした。街に戻ってサンモリッツを散策し、セガンティーニ美術館を訪問。セガンティーニのアルプス三部作「生・自然・死」を目の前にして、これからこの景色を実際に歩くのだと思うと、ワクワクと高揚感で胸がいっぱいになりました。


7月12日(2日目)
ディアボレッツァ展望台で絶景とチョコレートドリンクを堪能。サンモリッツからベルニナ線に乗車し、オスピッツォ・ベルニナで下車。ベルニナ線沿線とラーゴ・ビアンコ沿いをゆったり歩き、アルプグリュムで絶品ポルチーニクリームパスタとビールで乾杯しました。




7月13日(3日目)
天候が不安定でしたが、千葉さんが最高のコースを組み立ててくれました。モルテラッチ氷河への往復ハイキングの後、ベルニナ線でイタリアのティラノへ。ティラノでは名物のそばパスタと赤ワイン「SFORZATO」を堪能。街並みを散策し、イタリアンジェラートも味わって大満足でした。




7月14日(4日目)
モータスムラーユ展望台からアルプラングワルドへのハイキング。悪天候の中、なんとかセガンティーニ小屋に到着。
小屋でいただいたハーブティーとアプリコットケーキ、ベリーケーキの優しい味に感動して、心も体も癒されました。
セガンティーニが描いた「自然」の風景とともに記念撮影。下山途中に天候が回復し、晴天の中で絶景ピクニックランチを楽しめました。リフトで快適にポントレジーナの街まで戻り、身軽になってからサンモリッツを再散策。ピサの斜塔ならぬ“サンモリッツの斜塔”も観光しました。



7月15日(5日目)
ポントレジーナを後にして、FEX谷へ。ホテル近くのベーカリーでサンドイッチを購入し、バスとロープウェイを乗り継いでフルチェラス展望台へ。そこからFEX谷を目指してハイキング。Alp Muntの山小屋でランチ。店員さんおすすめのローズマリーシロップ入りジュースは中ジョッキほどの大きさで驚きましたが、とても美味しかったです。
高山植物が咲き乱れる花畑コースを歩き、FEX谷のホテルへ。HOTEL FEXは趣のある可愛らしいホテルで、食事も最高でした♪





7月16日(6日目)
FEX谷を後にしてシルスマリアへ。天候にも恵まれ、湖沿いのハイキングは爽快でした。マロヤではセガンティーニの舞台となった風景を見学。ランチはたっぷりのサーモンとほうれん草のロスティとビールで満腹に。セガンティーニ「死」の作品の場所へ向かい、変わらぬ山並みに感慨深い気持ちになりました。
その後、最後の宿泊地ソーリオへ。セガンティーニ「生」の風景を眺め、秘境村と呼ばれるソーリオの村を散策。ピッツパディーレを目の前に望む可愛らしいホテルに2連泊しました。




7月17日(7日目)
ソーリオから隣のカスタセーニャへ、のんびりハイキング。栗の公園を抜けて、バスでイタリアのキアヴェンナへ。
リストランテPASSERINIでシーフードパスタと白ワインをいただきました。今まで食べた中で一番美味しいシーフードパスタでした。エビがゴロゴロ豪快に入っていて、bonissimo♪デザートにはお決まりのイタリアンジェラート。GERATO DEL VECIOのLIMONE(レモンソルベ)は最高でした。ソーリオに戻り、眺めの良い場所へ。やや急斜面の山を登った先には、素晴らしい絶景が広がっていました。夕陽が山肌を優しく染める頃、ピッツパディーレの神々しい姿に見惚れながら、母とともに忘れがたい至福の時間を過ごしました。




7月18日(最終日)
早朝、母とソーリオの朝陽を浴びながら散歩。ベンチに座り、朝の光に染まるピッツパディーレを眺めながら、幸せな朝のひとときを過ごしました。気持ちよく歩いた後はホテルで最後の朝食。濃厚なオレンジジュースと温かいクロワッサンが最高に美味しくて幸せな気分になりました♪



旅を振り返ると、これまでの人生で、母とこんなにも一緒に歩き、感動し、食べて飲んだ8日間はありませんでした。千葉さんのおかげで、毎日がまるで夢のような時間となり、ツアーでご一緒した皆さまのおかげで、かけがえのない日々を共有することができました。旅の余韻が消えないまま、心はもう次のスイスへと向かっています。またぜひ、千葉さんのツアーに参加し、あの優しさと確かなご案内のもとで、母と新たな景色を歩いてみたいと願っています。
心からの感謝を込めて──ありがとうございました♡
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