ちょうど1年前、レッツスイスでスイス個人旅行をお世話になった後の7月に,「スイスともトレッキングとも関係ないのですが・・・ロサンゼルス・ドジャーズの野球3試合の観戦とグランドキャニオンへ行きたいのですが手配していただけますか?」とレッツスイスの千葉さんにお電話しました。
すると千葉さん,「大丈夫ですよ.だけどもしケガでO選手が出場できなかったらどうするのですか? 夜は野球観戦ですけど昼間は時間を持てあましますよ.アメリカにはグランドサークルという地球の成り立ちを感じさせるすばらしい景勝地を回るところがあって,絶対行くべきです。特にモニュメントバレーは圧巻の美しさです。野球は2試合に減らしましょう。休みを8~9日取れませんか.私の知り合いがいますので,グランドサークルを案内する日本語ガイドも手配しますよ」
えええーッ! 試合を減らして,グランドサークルを一周してくるの?私たち二人だけのために日本語ガイドをつけて,いったい費用はどのくらいになるの?と心配になりましたが,あとでこれは驚くほどリーズナブルなことがわかりました。
・・・てなことで,千葉さんの強力なあと押しのもと,私たちの今回の旅行が決まりました.
飛行機を乗り継いでラスベガス空港に到着しますと,日本人ガイドのHさんが待ち受けていました.いよいよ私たちのグランドサークルツアーの始まりです.Hさんの運転で,ザイオン・ナショナルパークに近い町へ移動して宿泊しました.
2日目は,まずアメリカ第3位の人気景勝地ザイオン・ナショナルパークへ.ここで2箇所ショート・ハイキングをさせていただきました.赤い岩の断崖と谷間の林の緑が美しいコントラストをなしている遊歩道を,自然を満喫しながら歩くことができました.


続いてペイジの町付近へと移動し,グランキャニオンダム(日本の大林組の協力で完成)に堰き止められてできた巨大な人工湖レーク・パウエルと,断崖の下でコロラド川が馬の蹄鉄状に蛇行しているホースシューベンドを巡り,さらに映画「フォレスト・ガンプ」で主人公が突然走るのをやめた地点フォレスト・ガンプ・ポイントを見て,かのジョン・ウェイン主演の映画「駅馬車」(かなり古くて実際には観たことがないのですが)のロケ地モニュメントバレーに到着しました.
部屋のベランダからモニュメントバレーのなかでも超有名な岩のモニュメントの造形が朝夕に日に染まる姿を直に観ることができました.

3日目朝食後,モニュメントバレー・ツアーに参加しました.ツアー車に大きく揺られながらも,それぞれのモニュメントの圧倒的な力感にグルリと一周して観て見たいという気持ちがわき,斜陽でできる影の立体感は朝夕で変化して違う印象になるだろうと,2連泊してみたいなぁと感じました.
ペイジの町へと戻り,川の氾濫と風による砂岩の浸食で形成された世にも不思議な自然の造形アンテロープ・キャニオンのツアーに参加しました.正午前後に岩の裂け目から入る太陽の光線でできるザ・ビームを是非とも観たいと思っていたのですが,いとも簡単にいたるところで観ることができました.

続いて回ったのはかの有名なグランドキャニオン,アメリカで人気第2位の景勝地です.コロラド川の浸食でできた巨大な渓谷で,長さが380km,幅は30km,深さが1800mもあるそうです.サウスリムの展望台ヤパパイ・ポイントからの夕焼けを観ることができました.

4日目朝,展望台マサー・ポイントから日の出を拝み見て,赤く染まる渓谷を眺めながら昨日行ったヤパパイ・ポイントまでミニ・ハイキングを楽しみました.心が清められる時間を過ごすことができました.
名残をおしみながら,セドナへと向かいました.セドナは,緑の木々の中に赤い奇岩レッドロックが所々に立ちあがっている独特の景観のパワースポットで,かつアメリカ人羨望の保養地とのことです.レッドロックの中に組み込まれるにようにして建てられた教会チャペル・オブ・ザ・ホーリークロスは,自然の岩山との見事に調和していました.

アメリカの開拓の歴史の郷愁を感じさせる町,ルート66で有名なセリグマンを通って,ラスベガスへ戻りました.
宿泊したルクソールホテルは中心街からも空港からも近く,砂漠の中のエジプト・ピラミッドを模倣した超ド級の派手さ,真にラスベガスらしいホテルでした.
「ラスベガスに行くなら,なんと言ってもシルク・ドゥ・ソレイユでショー!」と知人に言われて,私だけが知らなかった超有名ショーを鑑賞してきました.同じ人類なのかと思わせるような人たちがいろんなワザを駆使して展開するすばらしいショーに大感激しました.
5日目,ラスベガス空港でガイドのHさんとお別れして飛行機に乗り,ロサンゼルスに降り立ちました.
ダウンタウンのホテルで一休みしたあと,いよいよ念願の大リーグ,ロサンゼルス・ドジャース観戦です.当然のごとく日本人選手たちの活躍を期待していたのですが,今やエース格のY投手が見事な好投でホワイトソックス打線を寄せつけず,4回裏には今期二刀流に復帰したO選手が特大の30号ホームランを右中間スタンドにかっ飛ばしてくれました.6 – 1でドジャースの完勝でした.Y投手の美しいフォーム,O選手の雄大さが印象的でした.

この試合だけでも,私たちにはもう十分に幸運だと思えたのですが・・・.
6日目午前中は,薄暗く少し怖そうな雰囲気の地下鉄に乗り,ハリウッドを散策してきました.チャイニーズシアターとその前のスターの手形・足形,アカデミー賞の授賞式が行われるドルビーシアター,歩道上の多くのスターの星などを見て回りました.

夕方からは,私たちにとってドジャース観戦第2戦目です.主役はK投手.歴史的な大記録が懸かっていました.試合前から「レッツゴー・K~!」の大声援. K投手は6回,しかもこの日の登板の最終打者で3つ目の三振を奪い,3000奪三振を達成しました.3000奪三振は今後二度とだれも達成できないだろうといわれている大記録です.スタンディングオベーションでの大歓声でスタジアム全体が包まれました.この感動的な場面を私たちが同じスタジアムの中で共有できたことは,なんと大きな幸運だろうという思いで胸が熱くなりました.しかも2 – 4で負けていた試合は9回裏大声援の中で劇的な逆転サヨナラ勝ちとなり,再びスタジアムは大歓声で包まれることになりました.
私たちにとって絶対にこれ以上は望み得ない最高の2試合でした.
7~8日目,帰路につき,帰国し,無事に帰宅しました.
すばらしい見どころ満載のツアー,感動的・劇的な試合観戦ができました.レッツスイス千葉さんの強いお勧めがあったお蔭です.深く感謝しております.真にありがとうございました.
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